ジャンボタニシ(スクミリンゴガイ)の被害軽減対策に取り組みましょう!

Xでポスト
フェイスブックでシェア
ラインでシェア

ページ番号1009240  更新日 令和5年3月8日

印刷大きな文字で印刷

ジャンボタニシ(和名:スクミリンゴガイ)は南米原産の淡水産巻貝で、食用目的で養殖が始まりましたが、消費者の嗜好に合わず商品価値を失い、養殖業者の廃業によって放棄された貝が野生化しました。 

そのような個体が繁殖し、圃場内に侵入すると、水稲の若い苗に対しての食害が発生します。

伊勢市内においても沿岸部を中心として被害が発生している地域もあります。

 

被害軽減対策(耕種的防除法)

(1)取水時に圃場への侵入防止対策を施しましょう。(4~5月)
5mm以下の網(ネット)を侵入経路へ設置する。浸水しやすい圃場では畦畔(けいはん)を高くすることで侵入を防止できます。

(2)浅水管理で食害を防止しましょう。(移植時~移植後約4週間後)
田植後の苗の若い時期に水深3㎝以下の浅水管理をすることで、貝の活動が鈍くなり、あまり食害されません。

※圃場内を均平に保ち、水深が深くなる場所を減らすことが重要です。

(3)貝・卵を定期的に捕殺しましょう。(全期間)
卵・貝には毒性があり、また貝は寄生虫を持っている場合があるため、素手で触らないようにし、圃場・用水路・排水路をチェックしましょう。

※地域全体で取り組むとより効果的です。

(4)卵塊(らんかい)を処理しましょう。(全期間)
卵は水中に落とすか潰しましょう。産卵直後の卵は水に落とすと孵化(ふか)できなくなります。しかし産卵後時間がたち少し白味を帯びた卵は潰すほうが確実です。

薬剤による防除

田植時の薬剤散布(田植後~5月)

  • 圃場内で貝の発生が見られた場合は、薬剤の特性を考慮し、田植時の被害が出る前に、発生状況に応じて全面散布、貝が集まる深水部分への重点的な散布等を実施しましょう。
  • 水深3~5cmの状態で均一に散布し、散布後7日間は水を保ち、水路への落水やかけ流しはしないでください。

稲刈り後の薬剤散布(次年作に向けた予防)(稲刈り後~10月)

  • ジャンボタニシの活動を促すために、水温が15℃以上の時期に水田に3~4cm水を張り、1~4日放置します。
  • 石灰窒素を20~30kg/10aを前面にむらなく散布して3~4日放置します。
  • 田面水は用水路に流さず、必ず自然落水を待ってください。
  • 田面が渇いたら、5~10cm程度浅く耕運する。

注意

  • 取水口・排水口の付近や周縁部(畦際付近)は深くなりやすく、被害を受けやすいので注意しましょう。

  • 農薬を使用の際には、農薬のラベルに記載された使用方法、使用上の注意を厳守してください。

  • 薬剤を散布した圃場内の水については、水路に流すと水路に生息する魚介類に影響を及ぼす恐れがあるため、圃場内で自然浸透させるなどを行い、水路に流出させないでください。

より良いホームページにするために、ページのご感想をお聞かせください。

このホームページ(本ページを含む)は、役に立ちましたか?

このページに関するお問い合わせ

農林水産課
〒516-8601
三重県伊勢市岩渕1丁目7番29号
東館3階
電話:0596-21-5644
ファクス:0596-21-5651
農林水産課へのお問い合わせは専用フォームをご利用ください。