横輪いも
横輪いもって??
横輪いもは、伊勢市横輪町周辺で生産されています。5月頃に定植し、11月に収穫を迎えます。
流通時期には、郷の恵風輪(下記リンク)や、県内イオン各店舗、一部東海店舗にて購入可能です。また、期間限定ではありますが、当市のふるさと納税返礼品としても取り扱っています。
品種
東南アジアの熱帯降雨林帯を原産とするヤマノイモ属の中で最も大きな芋を形成するダイショ(D.alataL.)の一種です。
昭和初期に佐賀県から持ち込まれたと伝承されていますが、植物学上の起源について、十分な科学調査が行われておらず、2024年7月、京都大学大学院農学研究科に植物分類学および遺伝学的見地から評価していただきました。
『伊勢市横輪町特産物「横輪いも」に関する調査報告』
論文題名:『伊勢市横輪町特産物「横輪いも」に関する調査報告』
著者:美濃地弘樹(修士課程学生)、寺内良平教授
発表年:2024年
大学名:京都大学大学院
研究科:農学研究科、栽培植物起原学分野
特徴
こぶし大の大きさで、すりおろすと、つきたての餅のような強い粘りと濃厚な味が特徴です。

主な食べ方
とろろ汁
横輪町には「とろろ汁」という家庭料理があります。昭和初期から親しまれている食べ方で、とろろに味噌汁を加えて作られます。
すりおろすと強い粘りが特徴の横輪いもですが、その特徴やその他の食べ方、横輪芋が普及してきた経緯等について、三重県の食文化について長く研究されている学校法人大川学園学園長・日本民俗学会会員である大川吉崇先生が、横輪町にて聞き取り調査を実施していただき、レポートにまとめていただきました。大川先生の主な著書には『三重県食文化辞典』(創英社/三省堂書店 2018年)があり、その中でも横輪いもが紹介されています。
『調査報告書「横輪芋」聞き書き調査』
題名:『調査報告書 「横輪芋」聞き書き調査』
著者:大川吉崇
発表年:2024年
所属:学校法人大川学園学園長・日本民俗学学会会員
横輪いもを使った食品
- カステラ「明野そよ風」:明野高校食品化学科の生徒が商品化!
- 横輪いもはんぺい(マルエス田中商店)
横輪いもの歴史
- 昭和
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昭和初期
横輪いもは、横輪町出身で九州に移住した夫婦が、昭和3年頃に横輪町に里帰りした際持ち帰り、本家の畑に植えたことが栽培の始まりで、その後、町内の人がこの本家から種芋を分けてもらい町内に栽培が広まり、一部は町外にも販売されていましたが、主には町内で「とろろ汁」を郷土料理として食されてきました。
- 平成
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平成18年 「郷の恵 風輪」にて商業販売開始
横輪の資源を生かし地域を良くしたいとの住民の思いから「横輪町活性化委員会」を発足し、 同町内に伊勢市が建設した交流拠点施設「郷の恵 風輪」で特産品として、商業販売が開始されました。
平成23年 「三重のバイオトレジャー発見事業」に選定
三重県固有の優れた農産物やその加工品等について、専門家の視点で評価して発掘する「三重のバイオ十レジャー発見事業」において、その土地にしかないような希少な素材の一つとして選定されました。それにより、県内での認知度も向上!
平成25年 イオン株式会社「フードアルチザン(食の匠)活動」
- イオン株式会社が行う、地域の伝統的な食文化を守り続ける生産者を応援する「フードアルチザン(食の匠)活動」の対象となりました。
- 生産量の拡大、販路の拡大、品質管理の向上を目的に横輪町活性化委員会・三重県・イオン株式会社・伊勢市の4団体で「伊勢の横輪いも推進協議会」を設立し、地域の活性化に取り組んでいます。
- 令和
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令和4年 伊勢ブランド認定
伊勢市の土壌、水、気候条件、原材料等を充分に活用して生産され、長年、伊勢で生産・製造され、地域に密着しており、伊勢を代表する商品であるという点が評価され「伊勢ブランド」に認定されました。
令和5年 伊勢の横輪いも推進協議会 設立10周年記念
- 県立明野高校の生徒と「伊勢の横輪いも推進協議会」が協力して、粘りを活かしたカステラ「明野そよ風」を開発しました。
- 横輪町活性化委員会が地理的表示(GI)申請に取り組みはじめました。
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