生ごみ処理機「キエーロ」のモニタリング(実証実験)を行いました!
ごみ減量課では、伊勢市女性団体連絡協議会さん、伊勢市食生活改善推進協議会さんと協同で、近年多くの自治体で、生ごみ処理機として導入促進されている、「キエーロ」を使って生ごみの減量効果等をモニタリング(実証実験)しました(平成29年5月から平成30年9月まで実施)。
〈キエーロ〉とは?
「キエーロ」とは、土の力(バクテリア)で生ごみを分解する生ごみ処理機のことです。
開発されたのは、神奈川県葉山町にお住いの松本さんご夫婦です。ごみ処理に関心が高かったご夫婦が、さまざまな生ごみ処理機を試されたところ、臭いや虫、維持経費がかかるなど、どれも満足するものがありませんでした。そこで、試しに庭に穴を開け、落ち葉などと一緒に生ごみを混ぜて埋めたところ、ごみが綺麗に無くなっていたことから、さらに研究を重ね、現在の「バクテリアdeキエーロ」と「ベランダdeキエーロ」を開発されました。
「キエーロ」の種類
- 「バクテリアdeキエーロ」:庭や畑などに直接設置するタイプ(サイズ:高さ50cm・幅114cm・奥行き66cm)
- 「ベランダdeキエーロ」:ベランダ等のコンクリートの上など、土のない場所でも使用できるタイプ(高さ80cm・幅90cm・奥行き43cm)
特徴は?
- バクテリアの力でごみを分解する(黒土の中に含まれているので、別に菌を購入する必要はありません)。
- バクテリアがごみを分解するので、土はほとんど増えない(コンポストのように、増えた土の処分をする必要がない)。
- 維持費はほとんどかからない(ごみ以外には水を入れるくらい)。
この他にも、他の生ごみ処理機に比べて、
- 土中深く(20cm以上)に埋めるので、虫や臭いが気にならない。
- リサイクルできない天ぷら油(汚れたものや、臭いや粘度が強いもの)、カレー・シチュー、ソースなどの残り汁なども投入が可能。
- 微生物の活性にはある程度の水分が必要なことから、生ごみは水切りせずに投入することが可能。
投入時の注意点
- 分解されにくいもの(繊維質の多い野菜の皮など):タケノコやトウモロコシの皮など
- 分解されないもの:動物の骨、貝殻、梅干しの種、つまようじ、竹串など
※これらのものは、処理できないので投入は避けた方が良いです。
※左の写真は投入した生ごみで、右の写真は1週間後の写真です。
使い方
準備編
1.置く場所を決める
ポイント
なるべく日当たりが良く、風通しのいい場所に置くのがオススメです!
2.キエーロをセットする。
用意するもの
- 黒土(90L~100L)
- スコップ(剣先中型)、ジョウロまたはバケツ(ペットボトルでも代用可能)
- プラスチックまたは、ステンレス製の蓋つき容器
3.キエーロに生ごみを投入する
20cm~30cmの深さに掘ります
貯めておいた生ごみを入れて、周りの土とよく混ぜます
(1回に入れる生ごみ量の目安は500gまでです)
スコップで混ぜた土を切るように混ぜると、分解が早くなります
4.乾いた土を被せる
上から土を被せ、生ごみが空気に触れないようにします
空気に触れないことで、虫や臭気を防ぎます
5.埋める場所を変える
埋める場所を変えながら、3~4を繰り返してごみを埋める
※夏場は5日、冬場は2週間ほどで、ごみは分解されます。
モニタリング(実証実験)結果
モニタリング結果につきましては添付ファイルのとおりです。
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