〈消費者クイズ〉食品表示・健康食品編
問題1
「賞味期限」と「消費期限」過ぎたら食べないほうがいいのはどっち?
- 賞味期限
- 消費期限
- どちらも過ぎたら食べないほうがよい
「問題1」の答え
解答)(2)消費期限
「賞味期限」はおいしく食べられる期限、「消費期限」は安全に食べられる期限です。劣化が早い食品には、消費期限が表示されています。「賞味期限」が1日過ぎたからといって、食べられなくなるわけではありません。
問題2
健康食品について、正しいのはどれ?
- 値段が高い方がよく効く
- 一時的に『好転反応』と呼ばれる、体調不良の症状が出る場合がある
- 飲んでいる薬が効きにくくなったり、副作用が出やすくなる場合がある
「問題2」の答え
解答)(3)飲んでいる薬が効きにくくなったり、副作用が出やすくなる場合がある
健康食品による健康被害が重篤になる例として、医薬品との飲み合わせが注目されています。
以下に一例を紹介します。
健康食品 |
特徴 |
---|---|
カルシウム | ジキタリス製剤(心不全治療薬)の効果を増強させる可能性がある ビスホスホネート系製剤(骨粗しょう症薬)の効果を弱める可能性がある |
コエンザイムQ10 | 降圧薬や糖尿病治療薬の効果を増強させる可能性がある |
葉酸 | フルオロウラスル、カペシタビンなど(抗がん剤)の効果を増強させる可能性がある |
ビタミンD |
ジギタリス製剤(心不全治療薬)の効果を増強させる可能性がある |
ビタミンK (青汁、クロレラ等) |
ワルファリン(抗凝固剤)の効果を弱める可能性がある |
(健康食品の正しい利用法 [厚生労働省 医薬食品局食品安全部]P8より)
※薬の効果が弱まると血栓などの重篤な影響が出たり、薬の効果が増強されると血圧が下がりすぎる、副作用が強く出るなどの危険な症状が起きる可能性があります。
- 高額な製品が効果があるとは限りません
健康食品の値段は医薬品のように国の基準がなく、意味もなく高額な製品が販売されている場合があります - 『好転反応』と呼ばれるような、体調が良くなる過程でじんましんや体がだるいなどの不調の症状が出たり、体調がより悪くなったりする現象は科学的には存在しません
アレルギーや肝機能障害が起きている場合もあるので、すぐに使用を中止しましょう - 効果がないからと言って自己判断で指定の量以上に飲むと、逆に健康を害する恐れがあります
サプリメントなどの健康食品を飲む際には、摂取目安量を守ってください
(参考:健康食品Q&A[消費者庁]P12 ※詳細は下記リンクより確認ください)
問題3
次の糖類についての表示のうち、間違っているのはどれでしょう。
- 「糖類ゼロ」の表示は、含有量が完全にゼロでなくても表示できる
- 「砂糖不使用」の表示がある場合、糖類は使用されていない
- 「甘さ控えめ」という表示に、含有量の規制はない
「問題3」の答え
解答)(2)「砂糖不使用」の表示がある場合、糖類は使用されていない
「砂糖不使用」は製造・加工の段階で、砂糖を使用していないという意味です。キシリトールなどの糖アルコールを使用している場合も表示できます。使用している原材料に砂糖が含まれていても、表示できます。
- 「無糖」「糖類ゼロ」などの強調表示は『100mlあたり0.5g未満まで』なら糖類を含んでいても表示できます。清涼飲料水などの飲み過ぎに注意しましょう!
- 「糖類控えめ」の表示がある場合『100mlあたり2.5g未満まで』という規制がありますが、「甘さ控えめ」は個人の感覚の問題なので、含有量の規制はありません。
問題4
包装容器に入れられた加工食品には『栄養成分表示』が義務付けられています。
栄養成分表示には、『100gあたり』『1個あたり』などの表示の単位と、単位あたりに含まれている栄養成分の量が、熱量(エネルギー)、たんぱく質、脂質、[ A ]、ナトリウム(食塩相当量)の順に表示されています。
[ A ]に当てはまる栄養成分は、次のうちどれでしょう。
- 炭水化物
- カルシウム
- 食物繊維
「問題4」の答え
解答)(1)炭水化物
食品表示法により、熱量(カロリー)・たんぱく質・脂質・炭水化物・ナトリウム(食塩相当量で表示)の5つの栄養成分は、生活習慣病予防や健康の維持・管理に深く関わる重要な成分として、表示が義務付けられています。
そのほかに、表示が推奨されている栄養成分として、飽和脂肪酸、食物繊維があります。また、ミネラル(カルシウム、鉄など)、ビタミン(ビタミンA、ビタミンCなど)、n-3系脂肪酸、n-6系脂肪酸、コレステロール、糖質および糖類などを、任意で表示してある食品もあります。
栄養成分表示を見て上手に食品を選び、生活習慣病の予防や健康の維持・増進に役立ててください。
問題5
国内で製造された加工食品には、原料原産地の表示が義務付けられました。
(2022年3月31日までは食品メーカーなどが準備するための猶予措置期間です。業務用については納品書などへの表示も認められています。)
原材料名の表示方法として、正しいのはどれでしょう。
- 原産国名をアイウエオ順で表示 [原材料名:豚肉(アメリカ産、国産)、…]
- 原材料名が加工食品になっている [原材料名:チョコレート(ベルギー産)、…]
- 輸入されたものにも、原料原産地を表示しなければならない
「問題5」の答え
解答)(2)原材料名が加工食品になっている [原材料名:チョコレート(ベルギー産)、…]
- 一番多い原材料が加工食品の場合は、原則としてその『製造地』が表示されています
一番多く使用されている原材料(加工食品)に使われている一番多い原材料(生鮮食品)の産地が表示されている場合もあります - 一番多い原材料が生鮮食品の場合は、その『産地』が表示されています
2か国以上の産地の原材料を使用している場合は『使用割合が高い順(重量順)』に国名が表示されます - 輸入された加工食品には、原料の原産地名ではなく『原産国名』が表示されます
消費者に販売される加工食品のうち、パックや缶、袋などに包装されているものには、名称・原材料名・添加物・原料原産地名・内容量・賞味期限・保存方法・製造者等が表示されています。輸入品には原産国名や輸入者等も表示されます。食品の安全性の確保のために、食品表示を活用しましょう。
※注文を受けて作る弁当、店頭量り売りの対面販売や、レストランなどでのテイクアウト、ランチタイムなどの繁忙期に備えてあらかじめパック詰めしておいた弁当を対面販売する場合、小規模事業者が自店で販売する加工食品など、食品表示の一部が省略できるケースもあります(詳しくは下記リンクで確認してください)。
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