「消費者月間」見える情報 見えない仕組み<AI時代の消費者力を高めるために>
2026年(令和8年)の消費者月間(5月)の統一テーマ

「見える情報」への注意
インターネット上の偽情報や誤情報に注意!
フェイクニュース、フェイク動画、偽広告など

SNS広告、インフルエンサーの投稿、AIが生成したリアルな画像や動画など、毎日様々な情報が私たちの目に入ってきます。
フェイクニュースなどに「だまされない」ためには、目に入ってくる情報をうのみにせず、「誰によって」「何の目的で」発信された情報か、「信用できる情報か」を見極める必要があります。
「見えない仕組み」の理解
パーソナライズ(個人最適化)
AI技術(生成AI・機械学習)により、膨大なコンテンツの中から、各ユーザーの好みや行動パターンに合わせて最適と思われる情報を選び出し、表示順序を決定する仕組みを”パーソナライズ”といいます。
パーソナライズされている場合、インターネットの検索結果や表示される広告などがユーザーごとに変化します。
「見たい情報だけを表示する」仕組みは、個人の興味に合致する一方、「視野が狭まる」「考え方が偏り、極端な意見を抱きやすくなる」などの重大なリスクを隠し持っています。
パーソナライズ(個人最適化)がもたらすリスク
フィルターバブル (Filter Bubble)
ユーザーが関心のない情報が遮断され、まるで泡(バブル)の中に入っているかのように、自分に都合の良い情報だけしか見えなくなる現象。
視野が狭まり、社会的な常識や自分と異なる視点を知る機会を失う。
エコーチェンバー (Echo Chamber)
SNS上のフォロー関係やコミュニティ形成において、自分と同じ意見や考えを持つ人ばかりが集まってしまう現象。
同じ意見が反響(エコー)し合い、特定の意見が強化・過激化されやすい。異なる意見が排除され、分断を招く。
確証バイアス・意見の極端化
フィルターバブルやエコーチェンバーの中で、自分の意見が常に正しいと確証する情報ばかりが届くため、考え方が偏り、極端な意見を抱きやすくなる。
誤情報の拡散
「真実」よりも「クリックされやすい」「反応が良い」コンテンツが優先して表示されるため、誤情報や扇情的なフェイクニュースが拡散されやすくなる。
アルゴリズム・バイアス
開発の過程や学習データに偏りがある場合、特定の属性に対して不公平な情報を表示したり、不利益をもたらす決定を下したりするリスクがある。
リスクに対する対策
情報が提供される仕組みを知った上で、受動的に情報を受け取らない意識が重要です。
- 「自分用の情報」であることを認識する
今見ている検索結果やSNSのタイムラインは、世界共通の真実ではなく、あくまで自分向けに加工された情報だと理解する。 - 意識的に視点を変える
自分の興味とは異なるニュースや、異なる視点を持つメディアの情報にも定期的に触れる。 - 検索ツールの使い分け
パーソナライズ機能(検索履歴による最適化)をオフにする、または最適化を行わない検索エンジンを利用する。 - 情報の一次ソースを確認する
SNS上で話題になっている情報が本当に正しいか、信頼できる公式サイトや報道機関で確認する。
パーソナライズ(個人最適化)の仕組み
1.ユーザーの行動分析
過去の検索履歴、閲覧したページの滞在時間、クリックしたリンク、SNSの「いいね」やフォロー、投稿内容、居住地、使用デバイスなどをデータとして収集します。
2.パーソナライゼーション(個人最適化)
収集したデータに基づき、機械学習モデルが「このユーザーが関心を持ちそうな情報」を自動的に計算・予測します。
3.重要度・関連度のスコアリング
コンテンツの新鮮さ、信頼性、友人との関係性、過去の興味・関心との合致度などをスコア化し、スコアが高い順にニュースフィードや検索結果の上位に表示します。
4.継続的学習
ユーザーがその情報をクリックするかどうか、動画を最後まで見るかどうかのフィードバックを受けて、アルゴリズムはさらに精緻化されます。
デジタル社会の消費者リテラシー

デジタル化の進展に伴い、消費者にはデジタル技術(スマートフォン、インターネット、電子決済など)を安全かつ効果的に活用し、情報を適切に評価・管理し、トラブルを未然に防ぐための能力が求められています。
重要なデジタルリテラシー(デジタル技術に関する知識やデジタル機器・サービスを利用する能力)の例
- 技術の取得・管理
- 機器の安全な操作
- ID・パスワードの適切な管理
- セキュリティ対策
- 個人情報保護の重要性の理解
- 安全確保
- フィッシング詐欺や偽サイト、情報漏洩のリスクを回避
- サブスクリプション(定期契約)の解約
- ネット通販の「ダークパターン(だまし広告)」に注意
- 情報の活用
正確な情報を見極め、批判的思考を持って判断 - 他者・社会との協働
- SNSなどでの適切なコミュニケーション
- 著作権の遵守
- デジタル・アイデンティティ管理
自己の個人情報、プライバシーを守る。
インターネット関連の主な消費者トラブル
- 定額購入
(例)「お試し500円」のつもりが、自動で定期購入(サブスク契約)になっていた。 - 偽サイト・フィッシング詐欺
(例)宅配業者などを装ったSMSから偽サイトに誘導され、個人情報やクレジットカード情報を盗まれた。 - SNS・フリマアプリでのトラブル
(例)フリマアプリで注文したら、偽物が届いた。誹謗中傷などのSNSを通じたトラブルに遭った。 - ゲーム・ネットでの高額課金
(例)未成年の子どもが高額なゲーム課金をした。サブスクが解約できない。 - 偽情報(フェイクニュース・疑似科学)
(例)生成AIのフェイク動画による投資詐欺に遭った。”痩せる健康食品”の不確かな情報に騙された。 - ファイル情報共有ソフトによる情報流出
(例)顧客情報が漏洩した。著作権侵害で損害賠償請求された。
消費者自身が身につけるべき能力と対策
- うまい話を疑う
「無料」「簡単に稼げる」などの広告はうのみにしない。 - 契約内容を確認する
定期購入や利用規約、最終画面(スクリーンショットを保存)を確認する。 - 情報の信憑性を確認する
その情報は正しいか、信頼できるサイトかを確認する。 - セキュリティ対策を強化する
二段階認証の導入、ID・パスワードの使い回しを避ける。 - 相談窓口を活用する
万が一トラブルに遭った場合、消費生活センターなどにすぐに相談する。
ひとりで悩まず、相談してください。
デジタル社会では、消費者は被害者になるだけでなく、予期せず加害者になる可能性(偽情報拡散や偽物の販売など)もあるため、情報の責任ある取り扱いが求められます。
トラブルに遭ったり、不安に思った場合はできるだけ早く相談してください。
関連リンク
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このページに関するお問い合わせ
伊勢市消費生活センター(商工労政課内)
〒516-8601
三重県伊勢市岩渕1丁目7番29号
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ファクス:0596-22-5014
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