【質問】谷崎先生に「熱中症予防」について聞きました(「広報いせ」令和8年5月1日号掲載)

皆さんが疑問に思っている健康などに関する素朴な質問に対し、市立伊勢総合病院の谷崎医師がお答えします。さまざまな症状の患者さんに対応する「総合診療科」の観点から、分かりやすく「広報いせ」などでお答えしていきますので、皆さんの日常生活にぜひお役立てください。
今年もまた、熱中症に備えましょう!
気象庁の予測によると、今年の6~8月の気温は、例年よりやや高いと予想されています。そうなると、やはり注意したいのが熱中症です。
熱中症は高温環境にいるだけで誰もが起こりうる病態です。初期症状は、めまいや立ちくらみなどですが、進行すると次第に頭痛・嘔吐・倦怠感が出現します。最終的には意識障害や痙攣をきたし、場合によっては多臓器不全で死亡することもありえます。このように幅広い症状を呈する熱中症ですが、基本的には突然発症するというより、何らかの予兆が見られることが多く、その時点で適切な予防策や対応を講じれば重症化を防ぐことができます。
熱中症で怖いことの一つは、すでに症状が出現しているにも関わらず、本人がそれに気づけずそのまま経過してしまい、いよいよ倒れてから熱中症だったと分かる、という点です。
熱中症を予防するには?
症状が出る前の予防で重要なのは、次の2点です。
- 高温環境を避けること。
- こまめに水分補給をすること。
屋外では帽子や日傘を使用し、屋外作業は暑い時間帯を避けるか、活動時間を制限するなどの工夫をしましょう。水分補給としては、カフェインを含まない麦茶などを中心に、少量の塩分もあわせて補うことが有効です。市販の塩入りあめなどを活用するのも良いでしょう。カフェインには利尿作用があるため、摂りすぎると水分補給どころか、かえって脱水を助長する可能性があります。
また、熱中症を起こしうる環境で、めまいや立ちくらみ・だるさ・汗のかき方がいつもと違う、などの症状が出現したら、それは熱中症の初期症状である可能性があります。その際は無理をせず、いったん休憩し、エアコンの効いた涼しい場所へ移動して、水分補給をしながら安静にしましょう。しばらく様子を見ても症状が改善しない場合は、最寄りの医療機関へ相談しましょう。
高齢者が注意すべきこと
高齢者への注意点としては、加齢に伴って自覚症状を感じにくくなることです。気がついた時には熱中症が進行していて、いきなり意識を失って倒れる、といった事態も起こり得ます。さらに、体が脱水になりつつあっても、脳から「喉が渇いた」という命令が出にくくなるため、自分の体が熱中症に向かいつつあることに気づきにくい場合があります。したがって高齢者は、自覚症状の有無に関わらず、暑い時期には特に積極的に水分を補給するようにしましょう。
健康に関する素朴な質問を募集中!
質問の応募方法
皆さんからの、日常生活で気になるちょっとした「健康に関する質問」を募集します。いただいた質問は、谷崎医師がピックアップ(選択)し、「広報いせ」などで随時お答えしていきます。
質問方法
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(〒516-8601 岩渕1丁目7-29、ファクス 22-9699)
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健康なんでも相談室質問受け付けフォーム
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