【質問】谷崎先生に「サウナの功罪」について教えてもらいました。(「広報いせ」令和8年6月1日号掲載)

皆さんが疑問に思っている健康などに関する素朴な質問に対し、市立伊勢総合病院の谷崎医師がお答えします。さまざまな症状の患者さんに対応する「総合診療科」の観点から、分かりやすく「広報いせ」などでお答えしていきますので、皆さんの日常生活にぜひお役立てください。
回答
サウナは健康に良い?
皆さんはサウナに入ることはありますでしょうか?あつ~いサウナでたっぷり汗をかいた後に、掛け湯をして水風呂で体を急激に冷やすことで、体全体に何か薄い膜のようなバリアが張った感じになり、あのなんとも言えない「自律神経を刺激される感覚がたまらない!(※個人の感想です。)」という人もいるかもしれません。
サウナにはさまざまな種類のものがあります。特にフィンランド式サウナ(平均80~90℃程度、湿度10~20% 程度)に習慣的に入ることは、心血管疾患による死亡、高血圧、脳卒中、認知症、肺炎などのリスク低下に関連するとの研究が複数報告されており、「健康のために」と好んで利用する人も多いのではないでしょうか(ただしこれは、サウナに入れば病気が予防できるという意味ではありません)。
サウナを利用するときの注意点
一方で、サウナには危険が伴うことも忘れてはいけません。高温の室内では短時間であっても多量の汗をかき、気づかないうちに脱水が進んでいきます。特に高齢になると、喉の渇きや暑さを感じにくく、いよいよ倒れる寸前まで自覚症状に乏しいということも少なくありません。熱が体内にこもって具合が悪くなるという点はまさに熱中症と同じです。
我慢してサウナに入り続けることで、頭痛、めまい、吐き気、動悸などの症状が出現し、意識を失うこともありえます。また、アルコールの摂取は、サウナ利用後24時間以内の低血圧、不整脈、突然死のリスクを増加させるため、アルコールが入った状態でのサウナ利用は大変危険です。
無理のない範囲で楽しみましょう
サウナは我慢比べではないので、「なるべく長く入った方がすごい」わけでもなく、「たくさん汗を出した方が健康に良い」ということもありません。可能な限りサウナ前後で水分を補給し、それぞれが無理のない範囲で快適にサウナを楽しみましょう。
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皆さんからの、日常生活で気になるちょっとした「健康に関する質問」を募集します。いただいた質問は、谷崎医師がピックアップ(選択)し、「広報いせ」などで随時お答えしていきます。
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