令和6年版消費者白書(2023年消費生活相談の概況)

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ページ番号1017545  更新日 令和6年7月30日

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2023年消費生活相談の概況(「令和6年版消費者白書」第1部第1章第3節より)

全国の消費生活センター等に寄せられた消費生活相談件数

コメント:50歳以上からの相談が、全体の過半数を占めています。

  • 2023年は、90.9万件
    <前年(87.6万件)より3.7%増加>
  • 年齢層別
    • 65歳以上の高齢者が契約当事者全体の30.5%
    • 50歳代が15.9%と最多
    • 次いで60歳代・70歳代が共に14.7%
  • 性別
    女性が50.7%、男性が43.7%(不明・団体等5.6%)

※伊勢市民の感覚として「65歳で高齢者⁉」とは思いますが、消費者庁の統計上、65歳以上を高齢者として集計してあります。ご了承ください。


消費生活相談1件当たりの平均金額

  • 平均契約購入金額(請求された又は契約した金額) 83.0万円
  • 平均既支払額(実際に支払った金額) 44.3万円

「平均契約購入金額」「平均既支払額」共に前年より増加。


2023年4月から同年12月までの「商品別分類別」消費生活相談件数

「商品別分類別」上位件数

コメント:化粧品やサプリメントの定期購入に関する相談が、依然として多い

コメント:「迷惑メール」や「不審電話」からクレジットカードの不正利用などの詐欺にあうケースも増えています

  1. 商品一般
    (迷惑メール、不審な電話、覚えのない荷物、架空請求など)
  2. 保健衛生品
    (化粧品に関する相談など)
  3. 教養・ 娯楽サービス
    (アダルト情報、出会い系サイト・アプリ、インターネットゲーム、情報配信サービスに関する相談など)

商品・サービスを詳細に区分

  • 「商品一般」の相談件数が最多。
  • 次いで、「不動産貸借」に関する相談件数が多い。
    ( 「解約時に高額な違約金や修理代金を請求された」などの相談。)
  • 年齢層別
    • 20歳未満では「インター ネットゲーム」が最多。
    • 20歳代では「エステティックサービス」が最多。
    • 30歳代以上の各年齢層では「工事・建築」や「役務その他サービス(副業に関するサポート契約・コンサルティング契約を含む)」等が上位。

販売購入形態別

コメント:20歳未満では、インターネット販売での相談が6割

  • 「インターネット通販」の割合が増加。
  • 「店舗購入」の割合は減少。
  • 年齢層別の特徴
    • 20歳未満では「インターネット通販」が、他の年齢層に比べて高い。
    • 20歳代では「店舗購入」や「マルチ取引」が、他の年齢層に比べて高い。
    • 70歳代や80歳以上では「訪問販売」「電話勧誘販売」「インターネット通販以外の通信販売(TVショッピング、カタログ販売など)」「訪問購入」の割合が、他の年齢層に比べて高い。

若者(15歳から29歳)からの相談

コメント:「副業の契約で詐欺にあった」という若者からの相談が、急増しています

  • 男女共に「美容」「暮らし」「内職・副業」に関する相談や、「出会い系サイト( アプリ)」に関する相談が上位。
  • 女性では「脱毛エステ」が全ての年齢区分で最多。
  • 15-19歳で多い相談
    • 男性が「インターネットゲーム」 等の娯楽に関する相談。
    • 女性は「脱毛エステ」等の美容に関する相談。
  • 20-29歳で多い相談(男女共通)
    • 「美容」に関する相談。
    • 「賃貸アパート」等の暮らしに関する相談。
    • 「内職・副業」に関する相談。
      (副業のサポート契約、副業のコンサルティング契約、金融コンサルティング契約に関する相談など)

高齢者(65歳以上)からの消費生活相談

  • 2018年(35.8万件)をピークに減少
  • 2023 年は27.7万件(前年度は26万件)

商品・サービス別

コメント:「偽セキュリティサポートに遠隔操作され、高額の送金をしてしまった」というケースも報告されています

  • 商品一般
    (迷惑メールや不審な電話、覚えのない荷物や架空請求を含む)
  • 役務その他サービス
    (有料質問サイト、電話回線のアナログ戻しサービス、パソコンやセキュリティのサポートを含む)
  • 健康食品に関する相談

が上位。

年代別

  • 65-74歳
    • 男性は「フリーローン・サラ金」のほか、「携帯電話サービス」や「光ファイバー」といった通信サービスに関する相談が上位。
    • 女性は「乳液」「化粧クリーム」「ファウンデーション」といった化粧品に関する相談が上位(インターネット通販での定期購入に関する相談を含む)。
  • 75-84歳
    「屋根工事」に関する相談と、「携帯電話サービス」に関する相談が上位。
  • 85歳以上
    「新聞」に関する相談の順位が上位にきている。

認知症等の高齢者や障害者等

認知症等の高齢者

コメント:訪問販売や電話勧誘販売などの場合、契約から8日間以内であればクーリング・オフできます。早めの気付きが肝心です。

  • 本人が十分に判断できない状態にあるため、「訪問販売」や「電話勧誘販売」による被害に遭いやすい。
  • 事業者に勧められるままに契約したり、買物を重ねたりする場合がある。
  • 「訪問販売」に関する相談は3割超。
  • 認知症等の高齢者本人は「トラブルに遭っている」という認識が低いため、問題が顕在化しにくい。

 特に周囲の見守りが必要。

障害者等

  • 「判断力の不足」や「契約内容への理解不足」によってトラブルになっていると思われるケースがみられる。

消費者トラブルの被害防止には、家族のみならず、近隣住民や福祉事業者、行政機関等が協力して見守りをしていくことが必要。

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このページに関するお問い合わせ

伊勢市消費生活センター(商工労政課内)
〒516-8601
三重県伊勢市岩渕1丁目7番29号
東館3階
電話:0596-21-5717
ファクス:0596-22-5014
伊勢市消費生活センター(商工労政課内)へのお問い合わせは専用フォームをご利用ください。
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