お店(おうち企画展)
銭箱(ぜにばこ)
小銭を入れる木箱で、江戸時代、おもに商家で使用されました。写真の銭箱は、小銭の投入口が賽銭箱(さいせんばこ)のようになった銭箱です。天井板は刻み囲いのような形をしており、投入口を3分割しています。また、内部も3つの投入口に合わせて、仕切の板があることから、代金の小銭の種類を選別するため、もしくは、購入商品別に売り上げを把握するために、商品別に代金を入れさせたことなどが考えられます。
簡易レジスター
現代のお店でかかせないレジのレトロタイプのものです。木製の本体に、代金を収納する引き出し、レシート発行の装置などが備わっています。本体の大きさや、レシートの数字などを表記させるための押ボタンが5つしかないなど、簡易なレジスターと考えられます。明治時代以降、商店の会計は、銭箱からレジスターに移り変わっていきました。
帳場格子(ちょうばごうし)
商家などで、帳簿付けや金銭の勘定をする「帳場」を囲むための木製の格子枠(こうしわく)です。折りたたみ式で、片袖折りと両袖折りのものがあります。帳場は商家にとって重要な場所で、金銭や取引帳簿の保管のためにも仕切りとしての帳場格子が必要でした。
山田羽書(やまだはがき)
17世紀の初め頃に、外宮周辺で誕生し流通し始めた日本最古の紙幣です。伊勢神宮の御師(おんし)や豪商が、支払いを約束する預かり証の形式をとって発行されました。山田羽書は基本的に銀貨との交換券である銀札です。偽造札対策として、7年ごとに羽書製造に使用する絵柄版木の作り替えや、その他の繊細な多色印刷、重ね刷、小さな目印の版木の組み合わせなどさまざまな工夫が施されています。伊勢神宮の御師・豪商たちの経済力・信用力に裏打ちされた山田羽書は、明治初頭までの約250年間使用され続けました。
伊勢河崎商人館では、実際の山田羽書をご覧いただくことができます
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