プレコンセプションケアについて

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ページ番号1018969  更新日 令和7年7月11日

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プレコンセプションケア

「プレコンセプションケア(Preconception care)」とは?

プレ(Pre)は「~の前の」、コンセプション(Conception)は「妊娠・受胎」という意味で「妊娠前からのケア」を意味します。

つまり、妊娠前の若い世代から自分自身のからだの状態を把握し、生活習慣を見つめなおし健康になることで、男女ともに将来望んだ時に子供が授かることができるからだづくりにつながることを意味します。

プレコンセプションケアは、妊娠を計画している女性だけではなく、すべての妊娠可能年齢の女性やカップルにとって大切なケアです。自分を管理して健康な生活習慣を身につけること、それは単に健康を維持するだけではなく、よりすてきな人生をおくることにつながるでしょう。

プレコン画像

なぜプレコンセプションケアが必要?

リスクのある妊娠の増加

若い女性のやせと肥満の増加、出産年齢の高齢化などから、リスクの高い妊娠が増加しています。

不妊の悩みの増加

月経不順や月経痛などを放置することが、将来の不妊の原因となることがあります。
また、不妊の原因の約半数は、男性由来といわれています。(※精子の状態は、生活習慣によって変化します。)
妊娠や出産に関する正しい知識を得て行動し、将来のリスクを減らしましょう。

人生100年時代を生きるために

自分らしく生きるために、健康的な生活習慣を積み重ねることが、より豊かな人生につながります。

プレコンセプションケアってなにをすればいいの?

適正体重を保ちましょう

やせ(BMI18.5未満)も肥満(BMI25以上)も不妊や妊娠・出産のリスクを高めます。

20歳代の女性の5人に1人がやせと言われています。栄養不足による若い女性のやせは、貧血や将来の骨粗しょう症の原因だけでなく、低出生体重児等、将来の赤ちゃんの健康にもかかわります。
また、肥満は生活習慣病の原因になる以外にも、妊娠糖尿病や妊娠高血圧症候群のリスクになります。自分のBMIは知っていますか?自分の身長・体重のバランスを確認してみましょう。

BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)

(例)身長155cm、体重50kgの場合 50(kg)÷1.55(m)÷1.55(m)=20.8

BMIは18.5~24.9を維持しましょう。

 

バランスの良い食事をとりましょう

主食・主菜・副菜がそろったバランスの良い食事を心がけましょう。葉酸は胎児の健やかな成長に必要な栄養素です。緑黄色野菜や果物、サプリメントから摂取しましょう。

適度な運動をしましょう

適度な運動は、適正体重を維持できるほか、筋肉の増加や血行改善など、さまざまな効果が期待できます。

よい睡眠をとりましょう

質の良い睡眠は、ホルモンバランスを整えてくれます。また日々の疲れを回復させたり、生活習慣病など様々な病気の予防につながります。

1日の睡眠時間は6~8時間が理想的だといわれています。日ごろから質の良い睡眠がとれるよう生活リズムを整えましょう。

ストレスをためこまないようにしましょう

ストレスは心身ともに影響します。自分に合った解消方法を見つけておきましょう。強いストレスがかかった時には、専門の機関に相談することもできます。

禁煙し、アルコールは控えめにしましょう

喫煙はがん・心臓病をはじめ、たくさんの病気を引き起こします。また男女ともに不妊症のリスクが増加し、特に妊娠中の喫煙や受動喫煙は広範囲に影響を及ぼします。

妊娠中に飲酒をすると、アルコールが胎盤を通って胎児の発育に影響します。普段から節度ある飲酒を心がけましょう。

感染症を予防しましょう

感染症 説明 予防法など
風しん

妊娠中に風しんに感染すると、先天性風疹症候群(生まれた赤ちゃんに目・心臓・耳に障がいをもつ可能性がある)になる可能性があります。

過去にワクチンを接種したか母子手帳で確認しましょう。ワクチン接種から年数が経過した場合は、抗体が低くなっている場合があります。

抗体が低い方は、ワクチン接種ができます。生ワクチンのため、妊娠中は接種できません。ワクチンの接種前後に数か月間避妊する必要があります。

※風しん抗体検査は三重県の事業(対象者の条件あり)で無料で受けられる場合があります。

※風しん予防接種は伊勢市で助成金制度(対象者の条件あり)があります。

ぜひご活用ください。

梅毒

2011年以降男女とも梅毒の感染者が増加しています。初期症状がわかりにくいので注意が必要です。

性行為ではコンドームを使用し、気になる場合はパートナーとともに検査・治療を受けましょう。

性器クラミジア感染症 性感染症の中で1番多い感染症です。感染が続くと不妊の原因になります。 性行為ではコンドームを使用し、気になる場合はパートナーとともに検査・治療を受けましょう。

ヒトパピローマウイルス(HPV)

女性だけでなく、男性も感染します。

子宮頸がんや尖圭コンジローマ(ウイルスにより外陰部のイボが引き起こされ、完治が難しい性感染症)の原因となります。

小学校6年生から高校1年生の女性は定期接種(無料)で予防接種を受けることができます。

 

 

定期的に健診を受けましょう

種類 説明 検診について
子宮頸がん 20代後半から子宮頸がんの発症が増加します。

20歳以上の女性は2年に1回子宮頸がん検診を受けましょう。

子宮頸がんワクチンの接種が完了していても、定期的な検診は受けましょう。

乳がん 30代後半から乳がんの発症が増加します。

月に1回の乳房のセルフチェックを実施しましょう。

40歳からは乳がん検診を受けましょう。

プレコンセプションケア・チェックシート

もっとすてきな自分になるために、未来の家族のために、できることから始めて、1つずつチェック項目を増やしていきましょう。

プレコンセプションケア・ノート

「プレコンノート」は、プレコンセプションケア (プレコン)を初めて聞いた方でも実践できるように、3部構成になっています。プレコンノートを使えば、プレコンのポイントを学びながら5つのプレコンActionを起こす準備ができます。できるものからひとつずつ行ってみましょう。

プレコンノート

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