みんなで防ごう高齢者の事故!
高齢者の事故に注意し、年末年始を安全に過ごしましょう!
年末年始に起きやすい高齢者の事故について、注意するポイントをまとめました
年末年始は家族の帰省や会食など、高齢者がいつもと異なった行動を取ることで、高齢者の事故が起きやすい時期でもあります。
高齢者の事故は、「転倒、窒息、溺水」の順に多くなっています。
事故を防ぐために、高齢者本人だけでなく周りで見守っている家族も一緒になって対策を考える必要があります。
消費者庁のホームページから一部を抜粋しました。詳しくは、次のリンクで確認をお願いします。
転倒・転落事故
転倒・転落が原因で、介護が必要な状態になることもあります!
高齢者は転倒・転落リスクが高い
- 筋力が衰えている
- 平衡感覚が低下している
- 視力や視認性が低下し、足元が見えにくい
- 病気や薬の副作用によるふらつきがある
リビングでの転倒事故を防ぐために
- カーペットの端が浮かないように端を固定する
- 新聞紙・チラシ読んだら、床の上に放置しない
- 高齢者が通るラインに電源コードは引かない などの対策をする
餅による窒息事故
死亡事故の4割が1月に、2割が正月三が日に発生しています!
高齢者は窒息リスクが高い
- 歯の機能が衰えている
- 噛む力が弱くなっている
- 唾液の分泌量が減っている
- 飲み込む力が低下している
餅の窒息事故を防ぐために
入浴中の溺水事故 <冬季に多く発生しています!>
自宅の浴槽内での死者数は交通事故の約2倍です!
高齢者は風呂での溺水リスクが高い
血圧の急激な変動による、意識の消失が起きやすい。
血圧に影響する因子
- 急な寒暖差
- 風呂の水圧
- 急に立ち上がる
- 食後、飲酒後
- 薬の副作用
入浴中の溺水事故を防ぐために
- 入浴前に脱衣所や浴室を温めましょう
- お湯の温度は41度以下、お湯につかる時間は10分までを目安にしましょう
- 浴槽から急に立ち上がらないようにしましょう
- 食後すぐの入浴や、飲酒後、医薬品服用後の入浴は避けましょう
- 入浴する前に、同居者に一声かけましょう
湯温や部屋間の温度差、入浴時間など普段意識しにくい部分について、温度計やタイマーを活用して見える化するようにしましょう。
事故発生時の対応方法
- 浴槽の栓を抜き、助けを呼ぶ
- 入浴者を浴槽から出せるようであれば救出する
(出せないようであれば、蓋に上半身を乗せるなど、沈まないようにする) - 救急車を要請(119番に電話してください!)
- 浴槽から出せた場合は、肩を叩きながら声を掛け、反応があるか確認する
- 反応がない場合、呼吸を確認する
- 人工呼吸ができるようであれば、胸骨圧迫30回、人工呼吸2回を繰り返す
(できなければ胸骨圧迫のみ続ける)
掃除中の転落事故
大掃除をすることが多い、12月に多く発生しています!
- 脚立やはしごを使用した高所作業は極力控え、行う場合は広いステップや上枠がついた身体のバランスを取りやすい用具を使い、安定した場所で無理なく行いましょう。踏み台等を使っての作業も安定した場所で行いましょう。
- 滑りやすい場所で掃除をする際には転倒に注意し、足場が濡れている場合は事前に拭き取りましょう。
- 洗剤などの取扱説明、注意表示をよく確認し、正しく使用しましょう。
誤飲・誤食事故
医薬品の包装シート、義歯、洗剤や漂白剤の誤飲
- 判断力の低下した高齢者の医薬品の包装シートは、1錠ずつに切り離さないようにしましょう。
(内服薬のPTP包装シートごとの飲み込み、救急車で大病院に運ばれ処置が必要になる場合があります。) - 食器に中に漂白剤を入れて放置しないようにしましょう。
(誤飲する場合があります。) - 食品の容器に食品以外のものを移し替えないようにしましょう。
(特に、表示ラベルがそのままの場合は、誤飲・誤食が発生します。)
関連リンク
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