「手動車椅子の破損」に注意
使用中に「フレーム」や「車輪」などが破損する事故が発生
車椅子とは、身体の機能障害などで歩行に困難のある人の「移動」を補助する手段として利用される福祉用具です。
特に使用者のみでの手動車椅子の使用時にフレームなどに破損が生じた時の対応は難しく、けがを負う場合があります。
事故例
- 車椅子の背パイプが折れ、車椅子ごと後方へ転倒した。後頭部と胸を強打し、肋骨にひびが入った。
- 車椅子の左足を置くフットレストが抜け、前のめりになり体がアームレストにぶつかって打撲した。
フレームが破損した事例

事故を未然防止のために
- 手動車椅子の各部の点検し、破損不具合がないか確認しましょう。
※破損不具合が見つかった場合は使用を入手先や製造事業者等へ確認しましょう。 - 手動車椅子を入手する際には、JISマークやSGマーク等が付いた商品であるかを確認して選びましょう。
主な安全基準
手動車椅子に関する主な安全基準は、国内では「日本産業規格(JIS)」と「一般財団法人 製品安全協会 SG基準」の2つがあります(下記の表1)。安全基準マークは手動車椅子の個別銘柄ごとに取得します。
※ 同一事業者が製造または販売する車椅子の中で安全基準マークの有無の銘柄が混在する場合があります。
[表1.手動車椅子に関する主な安全基準]
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