「瞬間接着剤」「つけ爪用接着剤」の使用によるやけどに注意!
接着剤が指や服にたれても、ティッシュや布で拭かないで!
「瞬間接着剤」や「つけ爪用接着剤」の主成分には、一般的にシアノアクリレート系の物質が使用されています。
シアノアクリレート系の物質が、水分に反応して硬化することで接着しますが、その際に熱が発生します。
接着剤がティッシュや布などに染み込んで表面積が拡大すると、化学反応が急激に進んで大きな反応熱が発生し、やけどをする恐れがあります。
PIO-NET(消費生活相談情報のデータベース)には、瞬間接着剤によりやけど等をしたという情報が、2019年度以降7件寄せられており、そのうち2件は「1か月以上の通院を要する」との診断を受けています。
国民生活センターの商品テストによると、粘度の低い(サラサラしている)ものの方が、発熱する傾向があり、十数秒で170度近くまで温度が上昇した組み合わせ(ティッシュペーパー+粘度の低いつけ爪用接着剤)もありました。
危害事例
- つけ爪接着剤をはいていたデニムにこぼした。白煙が出てデニムが溶け、太ももにやけどした。
- つけ爪接着剤を親指の爪につけたところ、手のひらにたれた。ティッシュペーパーで拭きとったら、やけどをした。
- こぼした瞬間接着剤を拭き取ろうとしてティッシュペーパーを使ったところ、手が熱くなった。ティッシュペーパーがくっついた部分を慌てて引っ張ると、皮がむけて血が出た。
消費生活センターからのアドバイス
接着剤が指や服についても、ティッシュや布で拭かないでください。
- 商品の使用前には、表示や取扱説明書を読みましょう。
(つけ爪用接着剤の中には、発熱に関する注意表示のない商品もあります)。 - 瞬間接着剤は、ポリエチレン手袋を装着して使用しましょう。
- 瞬間接着剤・つけ爪用接着剤は、ポリエチレンシート等の染み込まないものの上で使用しましょう。
接着剤が衣服や指についてしまった場合の対処方法
衣服についた場合
すぐに衣服の上から、大量の水をかける。
(発熱の恐れがあります)。
皮膚についた場合
40度くらいのお湯の中で、もむようにはがす。
(発汗作用により、必ずはがれます。ティッシュペーパーで拭き取ったり、無理やりはがしたりしないでください。)
家具などにこぼした場合
ポリエチレン手袋をしたうえで、布などで手早くふき取る。
(拭き取った布は発熱する可能性があるので注意しましょう。)
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