海外事業者の「鉄サプリメント」による『鉄の過剰摂取』に注意!

Xでポスト
フェイスブックでシェア
ラインでシェア

ページ番号1018346  更新日 令和7年2月18日

印刷大きな文字で印刷

海外事業者の鉄サプリメントの 長期使用により鉄過剰症を発症(国民生活センターチラシ)

国民生活センターの「ドクターメール箱((医師からの事故情報受付窓口)」に、海外事業者が製造・販売する「鉄サプリメント」の使用により鉄過剰症等を発症した、という事故情報が2件寄せられました。

いずれの事例も、日本人の一日の推奨量以上の鉄を約1年以上の長期間摂取していました。


医師からの事故情報受付窓口に寄せられた事故情報

  • 個人輸入で購入した海外事業者の鉄サプリメント(錠剤)により一日54~108mgの鉄を約3年間摂取。口内炎と歯茎の腫れを訴え受診した結果、続発性鉄過剰症と診断された。1回100mlの瀉血(しゃけつ※)治療を2年間施行。
    ※瀉血とは、静脈切開、穿刺(せんし)により血液を放血すること。
  • 個人輸入した海外事業者の鉄サプリメント(カプセル)により一日36mgの鉄を約11カ月摂取。けん怠感を訴え受診した結果、鉄過剰状態と肝機能障害が疑われた。以後、定期的な検査を行い、2年6カ月後に治療を終了。

鉄について

鉄は、生体機能の調節に欠かせない微量元素のひとつで、鉄が不足すると、鉄欠乏性貧血になるおそれがあるとされ ています。他方で、長期にわたる鉄サプリメントの利用や食事からの過剰な鉄摂取が健康障害を起こす可能性は否定できないとされています。

国民生活センターの商品テスト

国民生活センターが「海外事業者が製造・販売する鉄サプリメント5銘柄の鉄含有量と表示の調査」を行ったところ、一日当たりの摂取目安量に含まれる鉄量及びパッケージに表示された鉄量は、日本人の食事摂取基準に示された推奨量を大きく超えるものでした。

パッケージには、米国の1日摂取量(DV)に占める割合が表示されていました。

DVは米国食品医薬品局(FDA)が定めた1日2000Kcalを基準とした時の栄養成分の摂取量の基準値で、鉄は18㎎が基準とされています。これは日本人の食事摂取基準に示された、いずれの性別や年齢の推奨量よりも多く、DV の数値を目安に摂取すると、過剰摂取につながるおそれがあると考えられました。


消費生活センターからのアドバイス

  • 海外事業者が製造・販売する鉄サプリメントには、日本人の推奨量を大きく超える量の鉄を含む場合があり、長期間の使用は過剰摂取につながる可能性があります。
  • 成分量や注意表示をよく確認し、過剰摂取にならないように注意しましょう。
  • 健康食品を使用していて身体に異常が生じた場合は、使用を中止し、速やかに医療機関を受診しましょう。

より良いホームページにするために、ページのご感想をお聞かせください。

このホームページ(本ページを含む)は、役に立ちましたか?

このページに関するお問い合わせ

伊勢市消費生活センター(商工労政課内)
〒516-8601
三重県伊勢市岩渕1丁目7番29号
東館3階
電話:0596-21-5717
ファクス:0596-22-5014
伊勢市消費生活センター(商工労政課内)へのお問い合わせは専用フォームをご利用ください。
※消費生活に関するご相談は、伊勢市・志摩市・鳥羽市・玉城町・南伊勢町・大紀町に在住の人に限ります。それ以外の人は、「消費者ホットライン」【電話:188(全国共通)】をご利用ください。