『無料点検』に注意!<点検商法>
「無料で点検します。」とのセールスの訪問は、『無料点検』をかたる『訪問販売』かもしれません。
突然訪問してきた業者には、安易に点検させないようにしましょう。
「無料で点検します。」との電話勧誘は、『無料点検』をかたる『点検商法』かもしれません。
無料点検を依頼する前に、家族や友人など、まわりの人に相談しましょう。
相談の多い「無料点検」の事例
屋根工事の無料点検
「近所で工事をしていて、お宅の屋根瓦がずれているのが見えた。」などと訪問し、「屋根に上がって無料でみてあげる。」と、点検をもちかけます。
消費生活センターからのアドバイス
- キャンペーンや値引きの話をされても、その場で契約するのは避けましょう。
- 必ず3社以上から見積もりを取り、比較検討してから契約しましょう。
- 保険金を利用できるというトークには気をつけましょう。
(「火災保険を利用して家の修理ができる」と勧誘され、高額な手数料を請求されたという相談も増えています。)
給湯機(エコキュートなど)の無料点検
電話や訪問で無料点検をもちかけられ、無料点検後、「このままでは壊れる。給湯器の交換が必要。」と交換工事の契約をさせます。
メーカーを装って「無料点検に来ました。」と突然訪問する場合もあります。
消費生活センターからのアドバイス
「大型電気店の方が安かったので、解約を申し出たら拒否された。」という相談が多くあります。
クーリング・オフ期間を過ぎると、解約するためには事業者の承諾が必要になります。
- その場では契約せず、電気店などの価格を調べ、十分に比較・検討しましょう。
- メーカーの社員は突然訪問したりしません!偽物です。
- 点検を断りたいときはドアを開けず、インターホン越しに断りましょう。
太陽光発電装置・家庭用蓄電池の無料点検
「太陽光発電装置の点検が義務化された。」「太陽光パネルの点検を無料で行う。」と訪問や勧誘の電話があり、無料点検後、
- 「発電していない。パワーコンディショナーの交換が必要。」と言われ、工事の契約をした。
- 「売電の装置が壊れている。修理するよりも家庭用蓄電池を購入したほうがいい。」と言われ、家庭用蓄電池の契約をした。
「他県の事業者と契約したが、この事業者は信用できるか。」という相談が増えています。
消費生活センターからのアドバイス
事業者の信用性は消費生活センターではわかりませんが、「設置した事業者に見てもらったところ、修理や交換の必要はないと言われた。」という相談者もいました。
他県の事業者と保守点検契約をした場合、高額の出張費がかかったり、移動時間がかかるので、故障してもすぐに見に来てもらえない事もあります。
太陽光発電の保守点検は、設置した事業者に依頼するか、県内の「太陽光発電保守点検事業者」に依頼した方が安心です。
公官庁や関連団体、ハウスメーカーなどをかたる勧誘電話に注意
『消費者庁』『経済産業省資源エネルギー庁』『太陽光発電の関連団体』『ハウスメーカーからの依頼』などを装い、
- 「最近太陽光発電で火災の事例があり、政府の依頼で無料で点検をしている」
- 「消費者庁の要請で屋根に登らせて頂き、太陽光を点検する」
- 「太陽光を設置したハウスメーカーでは点検ができないため連絡をしている」
などと言う、不審な電話も増えています。
消費者庁も点検の要請はしていません!
経済産業省資源エネルギー庁も「違反事項通知書」という文書は出していません!
(家庭用太陽光発電装置に点検結果の報告義務はありません!)
ハウスメーカーから事前の通知もなく、ハウスメーカーの依頼で他業者が点検を行うことはありません!
床下無料点検
電話や訪問で無料点検をもちかけられ、無料点検後、
- 「床下のシロアリ被害がひどい。このままだと家が倒壊する」などと言われ、『シロアリ防除工事』の契約をした。
- 「基礎がひび割れている。補修工事が必要。」「木材構造の補強が必要。」などと言われ、高額な『床下補強工事』の契約をした。
- 「床下に湿気がたまっている。床下換気扇の取り付けが必要。」などと言われ、高額な『床下防湿工事』の契約をした。
という相談があります。
消費生活センターからのアドバイス
- その場ですぐに契約せず、本当に必要な工事かどうか、専門家やまわりの人に相談しましょう。
- 工事をする場合でも、3社以上から見積もりを取り、十分に比較・検討しましょう。
- クーリング・オフ期間を過ぎると、解約するためには事業者の承諾が必要になります。
- 認知症の傾向のあるひとり暮らしの高齢者が、『シロアリ防除工事』から『床下補強工事』、『床下防湿工事』と、次々と高額な工事契約をしてしまっているケースもあります。
(ご家族などの定期的な見守りが必要です。)。
水道水の無料点検
「アパートの管理会社の紹介で水質調査に来ました。」と訪問し、「町内の配管が古くなっている。このまま使うと体に悪い」などと言って『高額な浄水器』の契約をさせます。
消費生活センターからのアドバイス
- その場ですぐに契約せず、家族や友人などに相談しましょう。
- 本当にアパートの管理会社の紹介なのか確認しましょう。
- 浄水器を購入したい場合は、電気店などで浄水器の実物や他の商品を確認し、電気店の販売員に、訪問セールスから受け取った浄水器のパンフレットなどを見せて相談してみましょう。
台所の換気扇(レンジフード)の無料点検、排水管の高圧洗浄
「アパートの管理会社に言われて来ました。」「皆さんにやってもらっています。」などと訪問し、高額な契約をさせます。
台所の換気扇(レンジフード)の無料点検は、レンジフードフィルターの訪問販売かもしれません。
「1か所3000円と言うので排水管の洗浄を依頼したら、勝手に追加作業をされ、5万円請求された。」という相談もあります。
消費生活センターからのアドバイス
- ドアを開けずに対応し、アパートの管理会社に『本当に無料点検を依頼したのか』確認しましょう。
- 必要のない勧誘は、きっぱりと断りましょう。
ひとりで悩まず、相談してください。
「訪問販売」や「電話勧誘」により契約した場合は、クーリング・オフできます。
契約書を受け取ってから9日以上経っている場合でも、『クーリング・オフ』や『契約の取消し』ができる場合があります。
できるだけ早く相談してください。
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このページに関するお問い合わせ
伊勢市消費生活センター(商工労政課内)
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ファクス:0596-22-5014
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