【質問】新型コロナウイルスとインフルエンザは同時にかかりますか? (「広報いせ」令和2年11月15日号掲載)
皆さんが疑問に思っている健康などに関する素朴な質問に対し、市立伊勢総合病院の谷崎医師がお答えします。さまざまな症状の患者さんに対応する「総合診療科」の観点から、分かりやすく「広報いせ」などでお答えしていきますので、皆さんの日常生活にぜひお役立てください。
【回答】同時にかかることがあります。
ヒトに感染症を引き起こす微生物は主に「細菌・ウイルス・真菌(カビ)・寄生虫」の4つです。このうち、新型コロナウイルス感染症 (以下、新型コロナ) やインフルエンザは「ウイルス」による感染症です。さて、新型コロナとインフルエンザに同時にかかってしまった例は、令和2年4月の時点ですでに国際的な学術誌で報告がありました。とはいえ、新型コロナもインフルエンザも、主な感染経路は飛沫感染と接触感染です。つまり、マスク着用と咳エチケット、こまめな手洗いを徹底することで、新型コロナだけでなくインフルエンザも予防できるので、感染予防の対策は全く同じなのです。実際、新型コロナの対策を徹底したことで、世界中でインフルエンザの患者数が激減していることが報告されています。さらに、インフルエンザにはワクチンがあります。もともと、インフルエンザワクチンは持病のある人に特に勧められていますが、健康な人にも接種が勧められています。特に、持病のある家族や友人が周囲にいる場合には、自分から感染させないためにもぜひ接種を検討してください。
ご注意
令和2年は過去5年で最大量(全国で最大約6,300万人分)のインフルエンザワクチンを供給予定ですが、より必要とされている人に確実に届くように、ご協力をお願いします。(厚生労働省ホームページより)
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