【質問】座りっぱなしの仕事で、肩こりや腰痛がひどいです。どうしたら良くなりますか？（「広報いせ」令和5年6月1日号掲載）

ページ番号1015552　 更新日 令和5年5月23日

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皆さんが疑問に思っている健康などに関する素朴な質問に対し、市立伊勢総合病院の谷崎医師がお答えします。さまざまな症状の患者さんに対応する「総合診療科」の観点から、分かりやすく「広報いせ」などでお答えしていきますので、皆さんの日常生活にぜひお役立てください。

【回答】椅子の高さや仕事中の定期的な休憩が重要です。

パソコンなどでの机仕事に多い症状

それはいわゆるVDT（Visual(ビジュアル) Display(ディスプレー) Terminals(ターミナルズ)）症候群と呼ばれていたものですね。VDT とは、元々はパソコンを使って机で集中的に作業する様子を念頭に置いて使われていた言葉です。ところが、今はタブレットやスマホなど、使用される情報機器の種類や活用状況が多様化されていることから、厚生労働省の「情報機器作業における労働衛生管理のためのガイドライン」（令和元年版）でもVDTという用語はもはや使わず、単に情報機器という言葉に置き換えられています。

椅子の高さや長時間の同じ姿勢に注意

さて、ご相談の症状は、おそらくは長時間同じ姿勢で仕事を続けていることによる肩腕症候群と腰痛だとお見受けします。これらの症状に対して、労働安全衛生総合研究所の推奨では、「1時間以上連続して作業をしないこと」「1時間以上続けて作業する際には15～20分の休憩を挟むこと」「休憩時には席を離れて遠くを見たり姿勢を変えたりすること」などが提案されています。もちろん、休憩時間までの1時間はフルパワーで一心不乱に作業し続けなければならない、というわけでもなく、途中で1・2分の小休止を1・2回程度（例えば20分ごとに）取ることが勧められています。加えて、椅子の高さも重要です。高過ぎると腰や脚に疲れが出ますし、また、高くても低くても、上半身の高さに合っていないと首や肩に負担をかけてしまいます。椅子の種類に関しては、背もたれ・肘掛け付きで5本脚キャスター付きが望ましいとされています。

仕事環境を改善

というわけで、座って仕事をしている皆さんは、まずはこれらの環境改善を行ってみてください。また、先に紹介したガイドラインでも「事業者が作業環境管理、作業管理、作業者の健康管理等を適正に行い作業者を支援していくことは、基本的な考え方である」と明示していますので、職場環境の調整については上司にも相談してみると良いでしょう。ところで、首・肩・腰の痛みには稀(まれ)に思わぬ内科の病気が隠れていることもあります。いつもの痛みとは違う、または明らかに急に痛みが悪化した、といった「何かおかしい」と感じるような症状が出た場合には、一度医療機関を受診してみてください。

健康に関する素朴な質問を募集中!

質問の応募方法

皆さんからの、日常生活で気になるちょっとした「健康に関する質問」を募集します。いただいた質問は、谷崎医師がピックアップ（選択）し、「広報いせ」などで随時お答えしていきます。

募集期限

当面の間（新型コロナウイルスの感染が収束するまで）

質問方法

質問内容とともに住所・氏名・電話番号を記入し、直接または郵送・ファクス・Eメール・本ページ内の健康なんでも相談室質問受け付けフォームで伊勢市役所広報広聴課（〒516-8601 岩渕1丁目7-29、ファクス 22-9699、Eメール ise-koho@city.ise.mie.jp）へ

健康なんでも相談室質問受け付けフォーム

本受け付けフォーム内において必須事項を記入し、「内容」欄に質問内容とともに住所・氏名・電話番号をご記入ください。

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