【質問】お出かけや旅行の際、新型コロナで気をつけることはなんですか?(「広報いせ」令和4年8月1日号掲載)
皆さんが疑問に思っている健康などに関する素朴な質問に対し、市立伊勢総合病院の谷崎医師がお答えします。さまざまな症状の患者さんに対応する「総合診療科」の観点から、分かりやすく「広報いせ」などでお答えしていきますので、皆さんの日常生活にぜひお役立てください。
【回答】「どこに行くか」ではなく、「どんな行動をするか」が重要です。
屋外では感染リスクは基本的に低い
新型コロナの感染経路は主に飛沫感染です(触感染もあります)。そして、3密(密閉・密集・密接)という3つの悪条件が重なると飛躍的に感染リスクが高まることが分かっています。感染対策には、これら3つの悪条件が重ならないようにすることが重要で、よく言う「ソーシャル・ディスタンス」という言葉は、密接・密集しないことを目的としています。
屋外にいれば、すでに密閉状態を回避できるので、基本的に屋外では感染リスクが低いと考えてよいでしょう。さらに、多くの皆さんがワクチンを接種しているおかげで、万一感染しても重症化するリスクは格段に下がっています。
以上の理由から、私は基本的に「屋外では」マスクを外して行動しても問題ないと考えています。特に、これからは熱中症の季節ですので、マスクの着用で具合が悪くなったり、脱水状態に陥りやすくなったりするリスクもあるでしょう。感染するかどうか分からない新型コロナのリスクを恐れるよりも今、目の前にある熱中症のリスクを回避する方がメリットが大きいと考えられます。ただし、屋外であってもマスクなしで至近距離にて会話をすれば感染リスクは高まる点には注意が必要です。また、やっぱり新型コロナの方が心配だからマスクを着けていたいという各個人の意思は尊重するようにしましょう。
感染防止には、現地でどんな行動・対策するかが大切
さて、旅行する際に気をつけることですが、どこへ行くかはさほど重要ではありません。「行ってどんな行動をするか」が重要なのです。例えば「北海道へ行って感染対策をしながら各地を巡りました」であれば感染リスクは日常生活とほとんど変わらないと思いますが、一方で、「旅行先で現地の人たちが集うスナックで感染対策をせずに一緒にカラオケをした(いわゆる3密状態)」となれば感染リスクは高まります。遠出をして何らかのイベントに参加する際も、しっかり感染対策しながら行動すれば感染者を増やさずに催行できることも分かってきています。とにかく、「どこに行くか」ではなく、「行ってどんな行動をするか」が感染リスクに大きく関わることを知っておきましょう。
人間らしい生活あっての人生ですので、過度な感染対策にとらわれることなく、また油断しすぎることもなく、安全・安心な旅を楽しんでいただきたいと思います。
健康に関する素朴な質問を募集中!
質問の応募方法
皆さんからの、日常生活で気になるちょっとした「健康に関する質問」を募集します。いただいた質問は、谷崎医師がピックアップ(選択)し、「広報いせ」などで随時お答えしていきます。
募集期限
当面の間(新型コロナウイルスの感染が収束するまで)
質問方法
質問内容とともに住所・氏名・電話番号を記入し、直接または郵送・ファクス・Eメール・本ページ内の健康なんでも相談室質問受け付けフォームで伊勢市役所広報広聴課(〒516-8601 岩渕1丁目7-29、ファクス 22-9699、Eメール ise-koho@city.ise.mie.jp)へ
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健康なんでも相談室質問受け付けフォーム
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