【質問】新型コロナウイルスの変異はどう危険なのでしょうか?(「広報いせ」令和3年9月15日号掲載)
皆さんが疑問に思っている健康などに関する素朴な質問に対し、市立伊勢総合病院の谷崎医師がお答えします。さまざまな症状の患者さんに対応する「総合診療科」の観点から、分かりやすく「広報いせ」などでお答えしていきますので、皆さんの日常生活にぜひお役立てください。
【回答】現時点ではデルタ型と呼ばれる変異ウイルスが主流です。非常に厄介なウイルスです。
新型コロナウイルスは元々感染者1人から新たに感染させる人数は2・3人程度でしたが、デルタ型の変異ウイルスは感染者1人から5~9人に感染させる力があります。「感染させる相手が2・3人から5~9人であればほんの数人増えるだけだから何とかなるのでは?」と思うかもしれませんが、ことはそう単純ではありません。新たに感染した5~9人それぞれが5~9人ずつ感染させていくので、新規感染者は1人→5~9人→25~81人→125~729人と、とてつもない勢いで感染者が増えていくのです。海外のデータでは、従来の新型コロナウイルスと比べて入院リスクが2倍以上、死亡リスクも2~4倍以上といわれており、さらに、新型コロナワクチン接種済みの人でも感染する事例が散見されています。
このように、以前のウイルスとは随分様子が変わってしまい、巷では「シン・新型コロナウイルス」などとも表現されています。映画シン・ゴジラもシン・エヴァンゲリオンも大変おもしろかったのですが、シン・新型コロナウイルスは最悪です。
幸いにも、新型コロナワクチンを接種していれば、感染したとしても入院や死亡のリスクは10分の1以下に抑えられます。
現在の波を抑えるには一人一人が同居家族以外の人との接触を避けるしか方法はありませんが、多くの人が新型コロナワクチンを接種することで、今後の第6・7波をより小さいものにすることができます。次の凶悪なウイルス変異が起きる前に、希望する全ての人がワクチン接種を終えられるか、今はそんな戦いの最中だと言えます。
※新型コロナワクチン接種について、現在何らかの病気で治療や投薬を受けている人・持病がある人・投薬でアレルギーを起こした人などは、かかりつけ医へ受診時、事前に相談してください。
健康に関する素朴な質問を募集中!
質問の応募方法
皆さんからの、日常生活で気になるちょっとした「健康に関する質問」を募集します。いただいた質問は、谷崎医師がピックアップ(選択)し、「広報いせ」などで随時お答えしていきます。
募集期限
当面の間(新型コロナウイルスの感染が収束するまで)
質問方法
質問内容とともに住所・氏名・電話番号を記入し、直接または郵送・ファクス・Eメール・本ページ内の健康なんでも相談室質問受け付けフォームで伊勢市役所広報広聴課(〒516-8601 岩渕1丁目7-29、ファクス 22-9699、Eメール ise-koho@city.ise.mie.jp)へ
※質問者の住所・氏名・電話番号は掲載しません。(本取り組み以外には使用しません)
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※質問内容は、必ず「健康に関する質問」でお願いします。掲載に不適切であると思われる質問にはお答えできません。また、個人的な質問にはお答えしかねますので、あらかじめご承知おきいただきますよう、よろしくお願いいたします。
※いただきました全ての質問にお答えできませんので、あらかじめご了承ください。
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