クレジットカードの不正利用
「クレジットカードを不正利用された」という相談が増えています!
不正利用の原因としては、フィッシング詐欺(※1)や不審な通販サイト(偽サイト)の利用によるクレジットカード情報流出の可能性などが考えられます。
(※1)フィッシング詐欺とは
実在するカード会社や通販サイト、宅配業者などを装って、メールやSMSを送信し、偽サイトに誘導してクレジットカード番号や、暗証番号、IDやパスワードなどを入力させて情報を盗み取る詐欺です。
相談事例
事例1
普段よく利用している通販サイトから、「支払い方法に問題があったので再度ログインしてください」とメールが届いた。メールに記載されていたURLからログインして個人情報を入力し、クレジットカード番号も入力した。その後、カード会社から身に覚えのない5万円前後の利用通知が2件届いた。請求を取り消して欲しい。
事例2
2年前から毎月クレジットカードで身に覚えのない請求がされていたことに最近気がついた。毎月数千円から数万円の引き落としがあり、総額で10万円以上払っていた。クレジットカード会社に連絡したところ、不正利用と認められたが、直近2か月分しか補償されなかった。全額補償して欲しい。
クレジットカードを不正利用された場合
速やかにクレジットカード会社に連絡し、「利用停止の手続き」または「再発行の手続き」と、「不正利用の調査依頼」をしましょう。
念の為、警察にも届け出を出しておきましょう。
クレジットカードの不正利用の場合、「被害者はクレジットカード会社なので、被害届は受け付けられません。」と警察官に言われる場合もありますが、警察にも相談しておきましょう。
クレジットカードの利用明細は、必ず毎月確認しましょう。
クレジットカード会社への届出が被害から61日を過ぎると補償の対象外に!
多くのクレジットカード会社が、クレジットカードが不正利用された場合の補償期間を60日と定めています。
不正利用されてしまった日から、クレジットカード会社への届出が61日を経過してしまうと、補償が適用されなくなってしまいますので、注意してください。
月末締で翌月請求のクレジットカードの場合、請求書を郵送で受け取っていると、請求書が到着して不正利用の確認ができてから、約2週間以内にクレジットカード会社に連絡する必要があります。
クレジットカード会社で、利用通知サービス(クレジットカードが利用された場合、登録してあるメールアドレスに通知が来るサービス)がある場合は、設定しておきましょう。
クレジットカード会社の補償が適用されない場合
以下のような場合、クレジットカードの補償が適用されない可能性があります。
自己の過失と判断される場合
- カード裏面の署名欄にサインをしていない。
- 暗証番号が知られていた。
- クレジットカードに暗証番号を書いてあった。
- 暗証番号を書いたメモをカードと一緒に保管していた。
- 生年月日や電話番号、車のナンバーや『1234』や『1111』など、簡単に想定できる暗証番号を設定していた。
上記、「暗証番号が知られていた」ケースに当てはまる場合は、すぐに暗証番号を変更しましょう。
補償期間を過ぎている場合
多くのクレジットカード会社では、不正利用のあった日から 61日を過ぎてしまうと補償の適用外となります。
家族による不正利用の場合
家族や同居人がカードを勝手に利用した場合、「カードの管理責任」の問題になり、補償の適用外になることが多いです。一般的なクレジットカードの利用規約では、名義人本人以外のクレジットカードの利用は禁止されています。
消費生活センターからのアドバイス
- クレジットカードが不正利用されたと思ったら、まず、家族が利用していないか確認しましょう。
- 家族の利用でないことが確認できたら、速やかにクレジットカード会社に連絡してください。
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注意するポイント
暗証番号の取り扱いに注意
暗証番号を他人に教えたり、生年月日などの推測されやすい番号に設定していた場合、クレジットカードを他人に預けた場合などは規約違反や故意過失とみなされ、返金は困難です。
クレジットカードの不正利用の被害に遭わないために、暗証番号・パスワードの使い回しや、推測されやすいものに設定することはやめましょう。
フィッシングメールに注意
普段利用している事業者からのメールだと思っても、フィッシングメールの可能性があります。メールに記載されたURLにはアクセスせずに、必ず公式サイトやアプリからアクセスして確認しましょう。
偽サイトに注意
通販サイト利用時に、クレジットカードで決済する時は、情報流出を避けるために、信用できるサイトかを確認してください。販売価格が大幅に値引きされていたり、他店では品切れになっている商品を販売しているサイトは偽サイトの可能性があります。
偽サイトの被害に遭ってしまった場合は、速やかにクレジットカード会社に連絡し、念の為、再発行の手続きも依頼しましょう。
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